今年も5月がやってきました。お天気のよい日は空も風も道もきらきら輝いているような気がします。夕方になると優しかった風がうそのようにひんやりとして、上着をはおらなければならなくなります。そんな5月が、特に5月になったばかりの今ごろが好きです。
最近ある人に薦められて、江國香織の小説を「ホリー・ガーデン」「つめたいよるに」「神様のボート」と3冊続けて読みました。「ギャラリーの雰囲気が江國香織の小説のそれと似ている」そして「春にぴったり」といわれたのが理由なのですが、瑞々しく、優しい文体と観察力のこまやかさは確かに私好み。特に短編集の「つめたいよるに」は何かの折にもう一度読んでみたいと思うほどでした。
「春にぴったり」と薦められた小説は、正確には「春の終わり」にぴったりだったのではないかと、5月になってそう思った私でした。