「パソコン買おうと思うんだけど・・・」と数年前に友人から電話がかかってきました。と言われても友人の住んでいるのは関西方面、いっしょに買いにいくこともできないし、電話でサポートするっていったって、パソコン超初心者とじゃ電話代だっていくらかかるのよって感じでした。とにかく、高くてもサポートのしっかりしているメーカーを選ぶこと、安いのに目がくらむなとアドバイス。
しばらくはダイヤのブローチを買ったからパソコンは買えなくなったなどと言って、沈黙していましたが、ついに買うことにしたのが2年くらい前。それからははやかったです。なにしろ、電話のサポートだけで買ったその日にウィルスバスターをインストールしてしまいました。あっぱれ。
その後すぐにSkype(インターネットで話せる無料電話)導入。これなら私に質問してきても安心。なにせただですから。
デジカメを購入して、大好きなバラの写真をとりまくって、カレンダーや絵葉書をつくったりしています。演劇やコンサートのチケットをとるのももちろんインターネットで。
先日ついにホームページを自らつくり、「ばらの香り」を開設。自分で育てた大好きなバラを紹介しています。
いえね、若ければどうってことないんです。彼女は50代後半、しかもパソコン買うまで触ったこともないに等しいのです。つくづく年齢ではないと思いました。やる気です、やる気。私も頑張らなくては。


今週の展示はmaroarts exhibition 2006「ヒガイモンモン」。今年はぱぁっと明るいmaroワールドがギャラリーにひろがっています。是非お越し下さい。10月8日迄。
9月のある日、とある病院付属のホスピスにお見舞いに行ってきました。いうまでもなくホスピスとは、癌の末期で告知を受けた、癌と死を受け入れた患者さんしかはいれない、緩和治療のみの病院です。
そのホスピスは、病院の裏手の、一見入口がどこかわからないような静かな場所にひっそりと建っていました。ドアを開けると右の壁にマリア像が、さらに奥のドアを開けるとナースステーションがあり、そこでお見舞いにきた患者さんの名前を告げて、待つこと10分ほど。この中に流れている時間と空気は穏やかにゆっくりと流れていて、今までに味わったことのない雰囲気の場所のように思えました。
病室から見える手入れの行き届いた中庭には、車椅子の患者さんと介助の人が散歩し、その風景はまるで切り取った絵のよう。もし天国というものがあるとしたらこういうところかも知れないと思うほどでした。
死と隣り合わせでいる患者さんたちがこんなにも穏やかでいられるのに、静かな驚きをおぼえました。そしてこれが宗教の力なのかもしれないと肌で感じたような気がしました。知り合いに親御さんをホスピスで看取った後に、キリスト教に改宗した人がいますが、さもありなんです。
貴重な体験をしたと思います。
病院のドアを開け外にでると、そこはいつもの空気と時間が流れていました。


今週の展示は南阿沙美写真展「あとは知らない」。時に鋭く、時に穏やかな作家の視点をお楽しみ下さい。アサヒカメラ10月号にも紹介された展示です。9月26日迄。
天気の良い日に、ギャラリーの正面の壁に、街路樹の横に生えている草というか木というか、植物の影が映ることがあります。一瞬にして消えたり、少し長い間映っていたりするのがとても綺麗で見入ってしまうことがあります。
ギャラリーは北向きなので、本来影が映るはずはありません。はて何故?観察してみると、太陽の光が車に反射して、それが影となって映るということがわかります。通りすぎる車に反射すれば一瞬で消えるし、信号待ちの車なら少し長い時間映っているというわけです。
太陽が高い夏や低い冬は見ることができません。見えるときでも1日に30分くらいという、ある意味贅沢な時間です。
9月になり、太陽が低くなる季節がもうすぐやってきます。秋の楽しみは数多くありますが、これも私のひそかな楽しみです。


今週の展示は「景」、油絵と木炭画。色合いをおさえた作品は、シックで秋の訪れを感じさせます。是非ご覧ください。9月12日まで。