7月も終わろうかというのに、まだはっきりしない天気が続く今日この頃です。
そういえば、先週の日食が見られる日も全国的に曇り、または雨で、皆既日食が見られるはずだった奄美大島の悪石島では大雨で、その瞬間真っ暗になっただけだったそうです。
日食の語源は、日(太陽)を食べるということから来ており、古来、縁起の悪いものとされていたようです。
古事記でも、天照大神(太陽の神様)が天の岩戸に隠れてしまい、世の中が真っ暗になってしまった。さあ大変とばかり、岩戸の前でアマノウズメノミコトが舞を舞い、周りで大騒ぎして、いったい何をしているのだろうかと天照大神が少しのぞいたところ手力男命が、力任せに戸をあけて、世の中に光がもどり、めでたしめでたしという有名な話がありましたが、これも日食がもとになった話と言われています。
太陽のおおきさは月の800倍なのに、月が太陽を隠すことができるのはその距離が800倍だからそうです。800という数字の偶然にも神秘的なものを感じます。
こうなると日食を見るために、水の足りない島に、たくさんのテントを用意し、高額なツアーを企画するというのは、ちょっと違うような気がします。
たまたまその地に住む人だけが見ることができる、天体の神秘。そうあるべきなのでは。2012年の金環日食は関東地方でもみることができるそうなので、そのときにはみてみたいなぁ~と思います。
パリのカルチェラタンに中世美術館(旧クリュニー美術館)があります。ここは観光客はあまり行かない美術館ですが、中世美術として歴史上とても重要な美術館で、フランスの小学生が先生の説明をきいている姿をよく目にします。
ここに「貴婦人と一角獣」という6連作のタペストリーがあります。これをもう一度みたくて、この美術館に訪れたのですが、タペストリー自体の美しさはもちろんのこと、以前はなかった円形の特別な部屋に飾られ、タペストリーの保護のために極度に落とされた照明が、なおさら幻想的な雰囲気をかもしだし、その美しさに圧倒されてしまいました。
一角獣とは創造上の動物、今回のジュイエの展示は一角獣の目からみた世界をコラージュで表現しています。そして、幻想的で不思議で少し毒のあるこれらの作品は、作家のクレイズさんの世界でもあります。
パリから戻ってすぐの展示が「一角獣」をテーマにしているというのも、何かの縁を感じます。



今週の展示は「一角獣のナミダユメ」。是非お越しください。7月21日迄。
イラストレータのまろさんからセヌリエ社のオイルパステルを買ってくるよう頼まれていました。とはいうものの、事前の調べではセヌリエ社はセーヌ河岸のどこかにあるということしかわからなかったので、ホテルのコンシェルジュに聞いてみました。
すると、住所・地図はもちろんのこと、営業時間から休業日まで、ちょうど聞いた日が休みだったので、他にもオイルパステルを売っているところの名前と場所、画材としてはこっちのほうが安いということまで懇切丁寧に教えてくれました。ふーむ、コンシェルジュってこうやって利用するのねぇ~。
セヌリエじゃないとだめなので、翌日に行きまして、頼まれたオイルパステルをすべてゲットでき、一安心。お店の中はカラフルな画材であふれて、みているだけで楽しい気分になります。オイルパステルの値段から察するに、日本で買うより半額近く安いので、絵を描く人だったら狂喜なのではー。
そのセヌリエ社の並びの「Bailly」というギャラリーで素敵な展示をやっていました。Dranというイラストレータの個展で、ダンボールに風刺のきいたイラストを描いていて、そのエスプリのきいた絵に思わずニヤリ。
ギャラリーの真ん中の柱の後ろ側にも小部屋があり、その中に鏡があり、それが効果的に使われているのが印象的でした。
こういうところを、みたいとかみようと思うことが12年前の自分と確実に変わったなぁと感じるところです。
なんにせよ、この日も楽しいパリの休日でした。



左:セーヌ河岸のセヌリエ社、中、右:ギャラリーBaillyの写真です。
早めの夏休みで、パリに行ってきました。ヨーロッパは今が一番いい季節、夜10時すぎまで明るいし、涼しいし快適な旅行になるはず。のつもりが、連日30度を超す暑さ、その上警察までに行くはめになる、なかなかハードな旅でした。が、終わってみれば、旅の常で、楽しい思い出となりました。
パリは12年ぶり、東京のように変わってはいなけれど、やはり少し趣きが違います。まず、美術館などのインフォメーションがとてもよくなりました。以前は目の前まで行ってここだとわかるのに、大きく看板や幕がでていて遠くからでもわかるようになりました。主たる美術館には、各国語の案内が用意されていて、どこにいったらいいかわかるようになっています。昔のルーブルの3階に行くのなんて至難の業でしたが、今回はそんなこともありませんでした。
犬の糞だらけだった街も、今回ほとんど見ることもありませんでした。法律で規制されたらしく、パリは以前と比べて、清潔で治安のよい街になったような感がありました。
ただ、どこでもお金をとる、前は無料だったところもことごとく有料になっています。物価も高くなったという印象があります。不親切でめんどくさいのもパリの趣きのひとつだったのですが、それが少なくなってきているのも残念な気がします。
多分、パリは観光地という意識が強くなったのでしょう。
街が清潔で安心でわかりやすくなれば、観光客は確実に増えます。パリは見るところがたくさんあり、セーヌ河岸は世界遺産でもあります。観光地としても成長するのは当然の経緯なのかもしれません。
とはいうものの、パリは、以前のパリも現在のパリもやっぱり魅力的です。



王道の写真を3枚、左:エッフェル塔、中:ルーブルの逆さピラミッド、右:サントシャペル、です。