今年は3回も歯のつめものがとれてしまうという、とほほな状態でした。もちろんそのたびに歯医者さんへ行くわけです。歯医者通いなんて面倒だし、いやだし、憂鬱なものなのですが、今行っている歯医者さん、行くのがそんなに苦痛ではありません。何故かというと、その歯医者さん、おだやかで落ち着いた雰囲気がただよっているのです。ガーガーキリキリと削られても、安心していられます。多分先生と歯科衛生士さんの人柄だと思うのですが、歯医者さんに行って穏やかな気分になるのは、ちょっと不思議です。
そういえば、先週の「山本順子水彩画展」のときも、とても穏やかなここちよい空気が流れていました。来廊者120名くらいでしたので、人が少なかったわけではありません。作家さんも「(個展のあいだ)とても穏やかで、気持ちよくすごせた。もう1週間続けたいくらい。」と言ってらしたので、私だけの感想というわけではありません。
作家さんの人柄もそうですが、これはなによりも作品のもてる力だと思います。訪れた方々もきっと同じように感じたのではないかと思います。
100の展示があれば、100の違った雰囲気があります。私は会期中に戸締りのあとに、必ずひとりきりで、20~30分じっくり鑑賞しますが、その都度違った空気を感じます。そういう空気をひとりじめできるのが、ギャラリストの特権なのだなぁと感じます。



今週の展示は「天使の舞いおりたX'masParty」、毎年恒例のクリスマスリース展です。当ギャラリーでは6回目。こちらも綺麗で楽しい独特の空気が漂います。一足はやいクリスマスを感じに、是非お越しください。4日間だけの展示ですのでお見逃しなく。11月30日まで。
11月にクリスマスのイルミネーションってどうよ、と数年前までは思っていましたが、年々はやくなるクリスマスイルミネーションに、もうすっかり慣れてしまった感があります。
携帯の待ちうけもクリスマス仕様にしちゃおうかと思っていたら、昨日の新聞に、「新宿のタイムズスクエアに桜のツリーが登場」とあるのを見つけました。「へー、ツリーが桜ねぇ、きいたことないけど綺麗かも、新しい発想だわね。」と読み進めると、東京モード学園の学生さんのデザインだとか。12個のボタンがあり、点灯するのは2個だけ、しかも1個だけだと半分しか点かないという遊びごころもあり、半分しかつかないのも、満開なのもみてみたくなります。
どういういきさつで、桜のツリーが登場したのかは知りませんが、学生さんの新しい発想を採用したタイムズスクエア側もしゃれたことをするものです。
ギャラリーの仕事をしていても、学生さんの柔軟な発想にはいつも驚かされます。
今週の展示の「フタツノカオ」も、あごの部分に目をつけて、写真を撮り、それを逆さにするともうひとつの顔が現れる。という趣旨の展示です。笑った顔が怒った顔になり、怒った顔は笑った顔になる、人間とはいつも二面性をもつものだというのを端的にあらわしている。そんな哲学的なことを思います。
あごに目をつけ、逆さにするなんて自由な発想、頭の固い大人にはなかなかでてこないものです。若いっていいなぁ~。



今週の展示は上述の「フタツノカオ」です。写真と映像の展示です。是非お越しください。11月15日(日)まで。