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面打

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先日、渋谷のUPLINKに「面打(めんうち)」という映画を見に行きました。この映画は「鞍馬天狗」という能の面を打っていく様子を、最初の能面のスケッチから、出来上がって実際の能で使われるまでを描いているドキュメンタリーでした。全くせりふがなく、音楽ですら最後の能の舞台のときのみというものでしたが、言葉など全く必要がない、淡々としているけれど、奥の深い映画でした。

この映画に出演している面打師の新井達矢さんは、去年、当ギャラリーでお友達といっしょに展示をしてくれた、まだ23歳の美大生です。映画のあとのトークショーで「能面を打つときに失敗して彫りすぎてしまうことがないのか?」という質問に対して、彼が「(もうたくさん彫っているので)彫りすぎることはない。むしろ彫り足りないことが多い。」と答えていたのが印象に残っています。深い言葉だと思います。この若さで何のてらいもなくそう言えてしまうのに、少し嫉妬心すら感じました。

実際の新井さんは朴訥とした好青年という感じで、流暢に話すというわけではありません。幼いころから能面を打っていたといいますから、面打歴は並ではないのでしょう。そういう人の何気ない一言は重みがあるものなのですね。


アトリエK作品展アトリエK作品展
今週の展示はトールペイントの教室展。新井久美先生や生徒さんの力作が所狭しと飾られています。子供たちの作品の展示もあります。是非ご覧ください。6月20日迄。

(2006年06月15日)

Comments

表の家 wrote:

面白そうな映画ですね
昔のATG的な映画?
普通の映画館では上映していないかな?
06/21 12:49:46

juillet wrote:

他の映画館どころか、UPLINKでも1ヶ月に1回しかやっていないのですよ。
トークショーとか能のパフォーマンスとか、映画とイベントをくっつけて上演しているという感じです。
06/22 00:18:13

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