管理人の独り言 le monologue
いろいろな「俊寛」
Category: 演劇・美術
おととい、今年初めて歌舞伎座に足を運びました。お正月らしい演目が並ぶ中、中村吉右衛門演ずる「俊寛」がよかったです。
「謀反の罪で鬼界ヶ島に流された俊寛僧都・丹波少将成経・平判官康頼が、赦免により都にもどれることになり、迎えの船が島にやってくる。ところが、船に乗れるのは3名のみで、成経の恋人は島に残される。そこで恋人の代わりとなり俊寛が島にひとり残ることになる」というのがおおまかな筋です。最後船を見送りながら、悲しみにくれ呆然とするところで幕、なのですが、この最後の哀しくあわれな感じが特によかったです。
このラストは役者によって違うらしく、なるほど今まで観たのは、岩の上で泣き叫んで哀しみを表していましたが、呆然とするのは今回が初めて。役者によって少しずつ解釈が違うのですね。
芥川龍之介の小説の「俊寛」は、また違う解釈をしています。うっとおしい世間から離れて、仙人のようにひょうひょうと生きて、島の生活を楽しんでいる芥川の俊寛からは、哀しみは表されていません。もっともこれでは芝居にはなりませんが。
同じことでも解釈によって表現が違うというのが面白いと思います。
これは生活の中でもいえそう。とりかたによってプラスにもマイナスにもなります。どうせならプラス思考で、と思う私はやっぱりオプチミストですねぇ(おめでたいとも言う)
(2007年01月20日)
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