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ペテン・ザ・ペテン

Category: 演劇・美術

新橋演舞場の「ペテン・ザ・ペテン」を観に行きました。これは、何年か前から2月に上演されている、ラサール石井演出の人情喜劇の新作。主演は中村勘三郎・藤山直美・柄本明のはずだった・・・のですが、中村勘三郎は休演。勘三郎と藤山直美目当てで買ったチケットなのでちょっとがっかりでしたが、面白かったです。

時は戦後4、5年くらい。舞台は東北のとある温泉町。ペテン師2人組がやってくると、そこには別のペテン師が・・・。だましだまされ、笑いあり涙ありの人情喜劇です。ペテン師二人が勘三郎と柄本明のはずでした。このお芝居、もともとは勘三郎がペテン師の芝居を作ってほしいとの要求から書かれたものらしく、それだけに勘三郎を意識しての役どころ、でも、代役のラサール石井、好演してました。ちまちました小悪党の感じがとてもよくでていて、勘三郎とはまた少し違うペテン師になっていました。
藤山直美、渡辺えりの女優陣も、さすがというしかない、ベテランの味です。筋書きとしては単純でばかばかしいとも思えるものですが、芸達者な役者が揃い、笑わせる、泣かせるで、あっという間の3時間でした。

ラサール石井演出のお芝居は、戦後すぐとか明治になったばかりとか、時代の変わり目のごたごたした時期を扱ったものが多いように思います。こういう時期って混沌として、あやしい人いっぱいいたんだろうなぁと思います。でも活気あふれる時代で、後からみると、どこか笑える時代なのかもしれません。
なんにせよ、単純に笑える芝居は素晴らしい。今度は是非勘三郎でみてみたいものです。

(2011年02月21日)

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