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「イナバウアーの白うさぎ」と「大猫行列」

Category: 演劇・美術
先日、国立新美術館でやっている五美大展に行ってきました。五美大展とは、多摩美術大学、武蔵野美術大学、女子美術大学、造形大学、日本大学芸術学部の私立の美術系大学の卒業制作展です。
1階が女子美と武蔵美、2階が多摩美、造形、日芸となっていました。作品数が多いし、いろんなパワーがぶつかりあっている展示なので、全部見るのはすごく疲れます。今年は多摩美に知っている学生さんが多いので、2階をしっかりみて、1階はさっと流すという計画をたてて鑑賞。2階を観終わって、さあ、1階はさらっとみて帰ろうと思っていましたが、女子美の立体アートのところで足が止まってしまいました。あれもこれもすごく楽しい。さっと観るつもりが、じっくりと鑑賞することになってしまいました。

その中で、特に気に入ったのは、玉田真理さんの「イナバウアーの白うさぎ」と杉山愛莉さんの「大猫行列」。
イナバウアーの白うさぎ大猫行列
「イナバウアーの白うさぎ」は「因幡の白うさぎ」をもじったものだと思いますが、サメの力強さと、それにも負けないようなイナバウアーをしたうさぎが楽しくて、これなら、サメに皮をはがれずに戦えるような気がします。蒲の穂をもっているのも、「私にはこれがあるもんね」と言っているようで、面白かったです。発想の面白さと造形のうまさにほれぼれしました。

圧巻だったのが「大猫行列」。これは50匹ほどの実際の猫と同じくらいの大きさの猫が大名行列をしている作品。それぞれの表情がみな違っていて、その愛らしさはもちろんのこと、よく見ると、かごにネズミが乗っていたり、ネコ型のかごをもっていたり、猫の頭にネズミが乗っていたり…。列のうしろのほうはなんか緩い感じだし。(他はみな二足で立っているのに、)最後尾の猫にいたっては、四足歩行をしています。ちょっとアイロニーをも感じたりもして、これって浮世絵師の誰かがこんなの描いてそうだよなー(猫は浮世絵によく登場します)と思いました。猫好きの国芳や芳年を江戸時代からつれてきて、みせたら大喜びしたんじゃなかろうかと想像が膨らみます。浮世絵の3D風俗画のようで、本当に面白かったです。

五美大展にはいろいろな問題もあるようですが、学生さんが本当に創りたいものを自由に創っているパワーを肌で感じられるし、なにより都心で一挙にみれるのはありがたい。やはりずっと続けてほしいものだと思います。
五美大展は4日までやっています。興味のあるかたは六本木まで足を運ばれたらいかがでしょうか?


しらいちゃん展しらいちゃん展
さて、今週の展示は「しらいちゃん展」。写真家の飯田エリカさん撮影の、アイドルしらいちゃんの写真展です。可愛くて美しく、また危うい、魅力的な写真展です。3日間だけの開催です。是非お越しください。4日まで。(入場料:500円)
(2018年03月02日)

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